上海発中国万華鏡・日系証券会社上海駐在アナリストからのレポート
はじめに |
アメリカの「金融危機」に端を発する世界的な経済の動揺は、まさに「恐慌」という悪夢を思い起こさせる深刻な状況を引き起こしています。 日本経済も根底から揺さぶられ、光の見えない長いトンネルに入ってしまったように感じられます。 こうしたなか、世界経済の回復のカギを握る存在ともいえる中国の動向に注目が集まっています。 昨年から「中国経済崩壊論」がかまびすしく論じられましたが、崩壊したのは「崩壊論」の方だっただったという冗談さえ交わされました。 しかし、すでに発表されたデータでも、少なくとも昨年の北京五輪当時までのような高成長は維持できず、成長の鈍化、減速は避けられないことが明らかになっています。 ところが、さまざまに「観測」は語られても、ではその実態あるいは実体はというと、各メディアでもなかなか伝わってきません。 そんな時、日系証券会社の上海駐在アナリストから中国経済の現状レポートが届きました。 まさに時宜を得た、中国経済の最前線からのレポートだといえます。 今回のレポートにとどまらず、折々に、さまざまな角度から見る中国レポートを期待して「上海発中国万華鏡」(中国カレイドスコープ)というコラムページを設けて、このレポートを掲載することにします。 |
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